原始家族フリントストーンと宇宙家族ジェットソンの間

フレッド・フリントストーン(原始家族フリントストーンの登場人物)が石と木でできた車を、先史時代の道路で自力で押す度に、裸足の足から煙が立ち上がる。自動車史におけるこの未熟な(そしてもちろん作り話の)時期から、技術は集合的に大きく進化した、と言って差し支えないでしょう。
事実、車載FPGA、SoC、さらにはAIが自動車産業を完全自律車両の方向へ向かわせています。しかしながら、ジョージ・ジェットソン(宇宙家族ジェットソンの登場人物)の書類カバンに折り畳むことのできる、空飛ぶ車を実現する高度な車の自動化には、まだ長い道のりがあります。
現在の自動車ハードウェアエンジニアはこの中間にいます。米国運輸省道路交通安全局 (NHTSA)によると、「自動運転車両は今後数年間で、運転支援技術の6段階の進化を進み、最終的には米国車道に統合される。」
楽観的な発言ですが、これは私たちに答えと同じくらい、たくさんの質問を投げかけます。完全に自律した車やトラックを実現するまでの道のりはどれくらい長いのか?そこに到達するまでに、どの道を通るべきなのか。この答えは複雑ながらも簡潔で期待の持てるものであり、それはすでに私たちはその道半ばにある、ということです。
他の多くの組織と同様に、NHTSAは自動車の自動化を、技術的進化の複数の漸増的段階に分けています。レベル0は全く自動化システムがない状態を指しており、ドライバーが完全に車両をコントロールします。一方で、この対極はレベル5で、完全な自動化を指します。
現在、大部分の消費者向け乗用車には、アダプティブ・クルーズ・コントロール、車線逸脱防止支援システム、さらには自動駐車機能など、さまざまな先進運転支援システム(ADAS)が備わっています。これにより大半の車両がレベル1もしくは2にあることになり、高級仕様機能はレベル3に入ることになります。
言うまでもなく、ドライバーが職場に通勤中に小説を読めるようになるまでには、課題が山ほどあります。
どうやってレベル2から5まで進むのか。
レベル5の完全自律の未来に達するには、非常に大きなギャップがあります。そこに達するまでに、レベル3と4を通らなければならないことを忘れてはなりません。フレッドの脚力動力自動車から、ジョージの折り畳み式の空飛ぶ自動車に一気に連れて行ってくれるような、劇的なジャンプを期待することは、もちろんできません。
現実には、本当に独立した自律システムは漸増的なシステムとなるため、長く段階的な開発期間に備えて順応性をもった技術を用いて設計し始めることが必須なのです。
幸いにも、ジェットソンの書類カバンに収まる車とは異なり、レベル5に進むための技術はすでに存在します。特有の幅広い順応性と適応性を備えたザイリンクスデバイスは、フレキシブルで規格に基づいたソリューションを提供し、これは次世代の自動車システムに必要なソフトウェアのプログラマビリティ、アナリティクスが密に連結された高精度画像処理、セキュリティと安全性を備えたAny-to-Any接続機能を組み合わせたソリューションです。
AI機能には高い処理能力かつ待ち時間が短いことが必要とされますが、ザイリンクスの順応力の高いソリューションはこれらの特徴を備え、待ち時間は最短で3msです。さらに、高度ニューラルネットワークの導入も可能で、高性能な機械学習機能をサポートします。そして高い計算能力、低遅延性、電力効率、さらに高いフレキシビリティを備えたザイリンクスのFPGAとSoCは、ほぼ30メーカーによる100以上の車種ですでに使用されています。
しかしながら、ザイリンクス自動車ソリューションの優れた汎用性には、実装の複雑さが伴います。お客様の次の自動車設計にザイリンクス製品を円滑に統合するために必要な、唯一のパートナーはすでに見つかっています。アヴネットは豊富な製品開発エコシステムで、ザイリンクスのソリューションを最大限に活用するために必要なものをすべて揃えており、記録的なスピードでお客様の製品を発売まで進めます。
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