NXP i.MX 8M 業界をリードするマルチ・メディア向けソリューション
NXPのi.MX 8Mファミリは、高いCPUコア性能、高いビデオ解像度、高性能3Dグラフィックス、ハイファイ・オーディオ、コネクティビティのすべてを1チップに集約した、マルチ・メディア向けアプリケーション・プロセッサです。スタンド・アローンから、エッジ・ノード・コンピューティング、クラウド・コンピューティング・アプリケーションまで、あらゆるアプリケーションにご使用いただけます。
NXPのi.MX 8Mファミリプロセッサは、最大4つの1.5GHz ARM Cortex-A53コアとArm Cortex-M4コアを内蔵しています。高性能と低消費電力に加えて、i.MX 8Mファミリは柔軟なメモリオプションと高速接続インターフェースを備えています。本プロセッサは、フル4K UltraHD解像度とHDRビデオ品質、最高レベルのプロフェッショナル・オーディオ機能も備えています。
i.MX 8Mファミリは、ストリーミング・ビデオデバイス、ストリーミング・オーディオデバイス、および音声制御アプリケーションに最適です。各製品のマルチ・メディア機能は以下の通りです。
- i.MX 8M Dual / i.MX 8M Quad: 2コアまたは4コアのCortex-A53、1コアのCortex-M4F、GC7000Lite GPU、4KP@60、H.265およびVP9ビデオ機能を内蔵
- i.MX 8M QuadLite: 4コアのCortex-A53、1コアのCortex-M4F、およびGC7000Lite GPUを内蔵
i.MX8Mファミリは、コンシューマ市場とインダストリ市場の両方をターゲットとしています。
(参考価格 $20、1,000個時)

Matterに代表されるスマートホームは、i.MX8Mに最適なアプリケーションの1つです。
i.MX8MMiniが搭載された、MPU/Linux®ホスト型Matter開発プラットフォーム(品名: MPU-LINUX-MATTER-DEV-PLATFORM)には、Wi-FiとThreadを利用するMatter上で、メッシュ・エクステンダ、Matterコントローラ、またはThreadボーダとして機能するエンド・デバイスを構築するのに必要なハードウェア、ソフトウェア、イネーブルメントが含まれています。このプラットフォームは、i.MX8MMiniのほか、Zigbee/Thread/BLEをサポートしたマルチプロトコル対応のK32Wマイクロコントローラ、2.4/5 GHzデュアルバンド1x1 Wi-Fi® 5 (802.11ac) + Bluetooth® 5.2に対応した88W8987、また証明書を格納するためのセキュアエレメントであるSE05xも搭載されています。

ほか、想定されるアプリケーションは、スマートモバイルアプリケーション、デジタルサイネージ、フィットネス&ヘルスケア、コンシューマ&インダストリアルタブレット、OTTセットトップボックス、ワイヤレスサウンドバー、AVレシーバ、音声制御/支援、産業用IoT、エッジコンピューティング、機械学習/ビジョン、汎用ヒューマンマシンインタフェース(HMI)ソリューションなど多岐に渡ります。
i.MX 8Mの主な機能
クラス最高のビデオパフォーマンス
- 最大4Kビデオデコード
- 4Kp75 HEVC / H.265, 4Kp60 VP9, 4Kp30 H.264
- 1080p60 MPEG2, MPEG4p2, VC1, VP8, RV9, H.263, DiVX
- High Dynamic Range (HDR)サポート
- ドルビービジョンとHDR10フォーマット
- HDCP 2.2 / 1.4でのHDMI 2.0aサポート
クラス最高のオーディオインターフェース
- 32ビット@ 384KHzインタフェース(最大768KHzまで)
- 20以上のオーディオチャンネル入力/出力
- DSD512サポート
- S/PDIF Tx およびRx
- HDMIオーディオリターンチャンネル(ARC)
スケーラブルなCPUパフォーマンス
- 最大1.5 GHzのデュアル、クワッドコアArm Cortex-A53プロセッサ
- 最大266MHzのArm Cortex-M4
- タスクの負荷軽減、電力最適化、セキュリティ強化
- HWによる、Arm Cortex-AとArm Cortex-M間のリソース分離および安全なペリフェラル共有
- 複数のソフトウェア環境の同時実行を可能にし、リアルタイム応答による高性能を提供
低消費電力で高性能
- モバイル電源アーキテクチャを使用したスケーラブルな電力供給システム
- 各コアの独立した電源
- CPU、GPU、VPUでのDVFSサポート
- ダイナミックDRAM周波数スケーリングのサポート
- 各IPモジュールの柔軟なクロックゲーティング
- Cortex A53および高速モジュールパワーゲーティングで動作するM4をサポート
i.MXアプリケーション・プロセッサのポートフォリオとi.MX8Mシリーズのポジショニング
i.MX8Mファミリは、コア数(1, 2, 4コア)やパッケージ、コーデックの有無などご要求に応じた幅広いバリエーションをご提供しています。
i.MX8Mシリーズのデータシートはこちらから
i.MX8M Miniシリーズのデータシートはこちらから
i.MX8M Nanoシリーズのデータシートはこちらから
関連情報
Cortex-A35を搭載したi.MX8 ULPは超低消費電力を求めるアプリケーションに最適です。AVNETはラズベリーパイと同一のフォームファクタで設計したシングル・ボード・コンピュータ(SBC)、i.MX8 ULP MaaXBoard を提供しています。量産にも適用できる本SBCは、PoCや少量の量産にも最適です。
i.MX8 ULP MaaXBoardの詳細はこちらから
より高性能なアプリケーション・プロセッサをお探しの場合は、i.MX9ファミリをチェックしてください。Cortex-A55を搭載したi.MX9ファミリは、電力効率の改善だけでなく、エッジでの学習能力の強化、セキュリティを強化した最新のアプリケーション・プロセッサです。